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- 梨木果歩『ぐるりのこと』(新潮文庫)
- 作者: 梨木香歩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/28
- メディア: 文庫
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「考える人」連載のエッセイ。
とくに感じ入ったところ(いくつもあるが)
「しようがない」と肩を落とすこと
(ほかに選択肢がないことを不承不承認識した、落胆を含んだことば)
と
「しようがないなあ」とため息をつくこと
(あきれた感じと、本来つきあいきれないものだけど、つきあってゆくよ、という、
相手の存在を許して丸ごと受け入れる感じ)
のニュアンスの違い。
うん。
前者はいやだけど、後者はそうでもない。
諦念と受容の違い。
それから
境界、生け垣
西郷隆盛、武士道
「異様な子」、千羽鶴
異分子、群れ、共同体意識
それにしても
「週刊新潮」と「考える人」の矛盾を非常に感じる。
同じ出版社なのに。